今日の一句
街に出て 踏んで匂った 銀杏が
秋が来たよと 教えてくれた
銀杏(ぎんなん)
銀杏(いちょう)
銀杏と書いて、ぎんなんともイチョウとも読む。
ややこしいです。
銀杏の実は銀杏の木になる。と言う事です。読み方間違えると大変なことになります。
イチョウのほうは、他に2種類の漢字で表現できます。
そうすると、銀杏(イチョウ)を入れると全部で3種類の書き方があると言う事になります。
イチョウ=銀杏・公孫樹・鴨脚樹
この3つは、すべてイチョウと読み、ぎんなん部分(果実)以外の事を表すのに使えます。
今回は、冒頭から漢字の読み方がややこしくとても気になってしまったので、読み方の説明から入らせていただきました。
今回は、ぎんなんを拾って来たらどう処理したらいいのか?と言う事でまとめていきたいと思います。
この季節になると、いちょうの木の下は独特の匂いが漂ってますね。
木から落ちた いちょうの実を潰してしまうとそりゃーもーとてつもなく臭いです。
街路樹に使われている、いちょうの木の下ときたら、踏みつぶされたぎんなんが匂いとともにアスファルトにへばりついている始末です。
それでも、この匂いを嗅ぐともう秋だなーと季節の移り変わりを感じます。
ところで、このぎんなん。
茶わん蒸しに入れたり、殻ごと炒って塩ふって食べたりと種を包んでいる臭ーい部分さえとってしまえば美味しく頂くことができます。
いちょうの木のある公園や街路樹の下に行くと、朝少し早い時間であればまだ踏みつぶされていないぎんなんを拾うことができるので結構ぎんなん拾いしている人を見かけます。
潰れる前のぎんなんは、それほど臭くありません。
潰れたら出てくる、あの汁が強烈な匂いを発するのです。
ぎんなんの実
沢山なってます。
紅葉する前から、実はたくさん熟していますが、私が気が付くのは葉も色づき始めて 、実が落ちて踏みつぶされたぐらいに臭いで気が付きます。
ぎんなんは沢山なるので、あわてて拾いに行かなくても結構拾えますし、私の場合は20個も拾えば満足します。
あんまりたくさん拾っても、処理が大変です。
100個も、200個も欲しい!
拾いたい!
と言う人もいるかもしれませんが、そこまで行くと買ったほうが手間がかからなくて安いと思います。
以前、ぎんなん拾ったら注意を受けたことがありました。
公園の水道で剥いて洗って帰る人がいるというのです。
実の部分が、大量に捨てられているというのです。
ぎんなんは、剥きさえしなければそんなに臭いものではなく、掃除もしやすいのですが剥いて大量に置いて行かれると凄い悪臭を放ちます。
たぶん、朝誰もいない時間帯に来てここで処理して帰るのでしょう。
気持ちのいい秋の朝に、ぎんなん剥いてほったらかしにして帰るやつがいる。
と散歩の人や、公園を管理している人が怒っていました。
ぎんなん拾いも、公共の場ではマナーを守って拾うようにしましょう。
ぎんなんだらけです。まさに足の踏み場が無い。
ぎんなんを、拾って来たら
1 地面に落ちた実を拾い、バケツ等の容器の中で果肉を腐らせます。 果肉を腐らせると種が取り出し易くなります。流水でよく洗いながら中の種を取出します。
(ぎんなんの果肉は匂いがきついのと、果肉の油脂で手が荒れます。銀杏を食べる上で一番大変できつい作業です。)2 取り出したぎんなんの種を何日もかけ天日に干して、じっくりと乾燥していきます。
(天日干しなので天気がよければ表で干して、雨になったら室内に戻して…を繰り返します)3 天日干しで乾燥をした後に仕上げの乾燥作業として、ぎんなんをストーブの周りに広げてさらに乾燥させます。
殻の色が真っ白になった頃が目安です。確認のため2、3個割ってみて中に水分がなければ大丈夫です。
これで、銀杏の出来上がり! あとは殻を割って食べるだけです!
私の場合は、とても臭いですが数が少ないので拾ってきてすぐに水道の水で洗いながら剥いてしまいます。
こうして干しておけば、次の日には多少の匂いは残りますが炒って食べることが出来ます。
ですが、よく乾燥していないせいでしょうか?
フライパンで炒ると、ものすごい勢いで破裂しますのでご注意を!!
剥くとこんな感じです。
さらに剥くとこんな感じです!
ここまで来ると、とても綺麗でおいしそうです。
ぎんなんの栄養
成分表
銀杏の成分を以下の表に示す。ぎんなん100g当たり生果
科学技術庁「資源調査会報告」87号から抜粋
成分 単位 含有量 エネルギー Kcal 172 水分 g 57.4 タンパク質 g 4.7 脂質 g 1.7 炭水化物 糖質 g 34.5 繊維 g 0.2 灰分 g 1.5 ミネラル カルシュウム mg 5.0 リン mg 12.0 鉄 mg 1.0 ナチリュウム mg 1.0 カリウム mg 700 ビタミン A カロチン μg 290 効力 IU 160 B1 mg 0.28 B2 mg 0.08 ナイアシン mg 1.2 C mg 23 尚、葉にはギンノール、ノナコサン、ギンクゲチン、シキミ酸を、心材にセサミン、ビロバンなどを含有する。
種子(銀杏、白果仁)には潤肺、鎮咳、去痰作用と、尿量を抑制する作用があり、きんかんやカリン等と同様に、古くより民間療法の咳止めとして現在に至っています。又、葉には13種類のフラボノイドとギンコライドという物質が含まれており、血管拡張作用、動脈硬化の改善、鎮痙作用、血糖値正常化、活性酸素除去作用、アレルギーの抑制作用、抗炎症作用 等多彩な働きがあると言われています。
葉には抗菌、防虫効果もあり、本にはさんでおくと防虫になることは良く知られています。
銀杏は食べすぎると毒にもなりますので十分注意しましょう
ぎんなんはギンコール酸などを含み、漆などのようにかぶれなどの皮膚炎を引き起こす場合があります。触れてすぐには発症せず、長期間継続して実に触れ続けた結果発症した例もあります。
食用とする種の中身にはビタミンB6 の類縁体4-O-メチルピリドキシン (4-O-methylpyridoxine、MPN) が含まれていますが、これはビタミンB6に拮抗してビタミンB6欠乏となりGABA の生合成を阻害し、まれに痙攣 などを引き起こします。大人の場合かなりの数を摂取しなければ問題はありませんが、1日5 - 6粒程度でも中毒になることがあり、特に報告数の70%程度が5歳未満の小児です。太平洋戦争前後に中毒報告が多く、大量に摂取したために死に至った例もあります。
一方で喘息等の症状に対する鎮咳去痰作用など薬草としての効力もあります。
ぎんなんの中毒性は「メチルビリドキシン」と呼ばれる成分が原因で、この成分はビタミンB6の作用を妨げる働きもしてしまいます。 このアンチビタミンB6物質(MPN)は、熱に弱く炒ったりゆでたりすることで著しく減少します。
なんでも、好きだからと言ってたくさん食べれば毒ですよね?
私の食べ方としては、茶わん蒸しに入っているぎんなんが一番好きです。
この時期に、少しだけ食べられれば私は満足ですね。
ピーナッツみたいに、パクパク食べるものでもないと思いますし。。
読者の皆さんは、ぎんなん食べますか?
どんな食べ方が好きですか?
と言ったところで、今回は失礼いたします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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